【Mac】忘れがちだが、エイリアスは便利

旧 MacOS のころからあるのに、いつの間にかあまり使わなくなった気がする、エイリアス。
「いや、バリバリ使ってますけど」という方もあろうかと思いますが、おさらいのつもりで機能を確認したい。

エイリアスとは

Windows でいうショートカットである。
 書類やフォルダ、アプリケーションの分身のことだ。エイリアスはどこにでも置ける。エイリアスは削除しても、本体になんら影響をおよぼさない。一方で例えば、テキストファイルのエイリアスを開いて編集すれば、それは本体のテキストに反映される──というより、エイリアスをダブルクリックすると本体が開くのである。
 エイリアスの正体は、本体への絶対パスを記した xml かなにかの書類ではないかと思われる。
 
 作成はいたって簡単、右クリックメニューの「エイリアスを作成」で簡単にできる。

キーボード・ショートカットは command + control +  a  だ。

エイリアスは、アイコンの左下に黒い矢印がくっつく。
 書類やフォルダの場合は、名前の後ろに「のエイリアス」という文字が追加される。

macOS 14 Mojave では、アプリケーションフォルダにあるアプリを移動できない。ドラッグして外に出すと、エイリアスがコピーされる。

フォルダのエイリアスは、あくまでそのフォルダのエイリアスにすぎない。
 中にあるファイルは、エイリアスにはならない。フォルダのエイリアスは、フォルダ本体を開くための近道、ショートカットだ。中身は本体なので、うっかり削除しないようにしたい。

本体のファイルを移動すると、エイリアスはどうなるか。
 エイリアスが本体へのパスを記述したものなら、本体の居場所を見失うことにならないか。
 試してみると、本体の場所を移動しても、エイリアスは機能し続ける。よくわからないが、なにかうまくやってくれるのだろう。

利用法

よく使う書類、フォルダ、アプリケーションは、エイリアスを作ってデスクトップに置いたり、ひとつのフォルダにまとめておくと、はかどる。

編集のたびに必ずバックアップしたいファイルを、iCloud Drive に保存している。しかし、毎回 iCloud Drive までファイルを叩きにいったり、ファイルメニューの「開く」でファイルを捜したりするのはダルい。
 そんな時はエイリアスがうってつけだ。

また、隠しファイルも表に出しておける。
 エイリアスは名前を変更しても本体に影響しないので、頭についたドットを削除しても問題ない。

なにかの作業やプロジェクトに関わるすべての書類を、エイリアスにしてひとつのフォルダにまとめるのも便利だ。
 フォルダにまとめれば、Dock に追加できるし、Finder のサイドバーに登録できる。

Dock にはフォルダを追加できる。
 Dock の右のほう、ゴミ箱の横にあたりにフォルダをドラッグするだけだ。
 ここにエイリアスのフォルダを置いておけば、よく使うファイルなどにすぐさまアクセスできる。

「ときどき使うけど、Dock 入りさせるほどでもないアプリ」、というのが誰にでもあると思う。
 そういった、便利だけれど使用頻度の低いアプリを、エイリアスにしてフォルダにまとめ、Dock に追加する、という使い方もある。

自分専用のお手軽なランチャーが作れる。
 追加したフォルダを Dock から外すには、右クリックで「オプション」>「Dockから削除」を選択する。

Finder のサイドバーへのフォルダの追加も手軽だ。
 Dock の時と同じく、フォルダをドラッグ&ドロップするだけだ。

これで、ワンクリックで、各所に散らばったファイルにアクセスできるようになる。
 サイドバーからの削除は、右クリックで「サイドバーから削除」。または option キーを押しながらドラッグし、サイドバーの外に出すだけだ。

エイリアスは、ファイルやアプリを手近にして扱いやすくする。
 工夫しだいで、もっと便利な使い方を見出せる可能性を秘めていると思う。