【Mac】Pages で小説を書く
ひとにもよるんだろうけど、Windows ユーザは、小説を書く時に Word を使う、と聞いたことがある。
確かに文書作成といえば Word だし、最初からパソコンに入っている、というのもデカい。校正機能も優秀と聞いている。
Mac における Word といえば Pages.app である。
Pages はチラシやレターなんかが簡単に作れるワープロソフトだ。ただ、痒いところに手の届かない印象があるソフトで、当然、校正機能なんかはない。
ないが、長文編集くらいならできる。
ずっと Windows の Word で小説書いてたんだけど、Mac には Word 入ってないのん? という方がいらっしゃったら、是非 Pages を試していただきたい。
段落スタイルを設定する
Pages を起動し、「ファイル」メニューから「新規…」を実行すると、「テンプレートを選択」というウィンドウがあらわれる。
小説を書くなら基本の「空白」が無難でいいと思う。
右下の「作成」ボタンを押すと、白紙状態のウィンドウが起ち上がる。
あとはここに文章を打ちこむだけだ。
文字が小さいので段落のスタイルを設定することにする。
「テキスト」欄の「本文」をクリックすると、以下のようにスタイルが列挙される。
赤丸で囲んだ「 + 」をクリックし、新規に「長文」というスタイルを作ってみた。
フォントはヒラギノ角ゴシック W0、文字サイズを少し大きめに 14pt とした。行間を 1.2pt とやや広げる。
刷毛のアイコンの「フォーマット」をクリックすると、スタイル設定欄が隠れて、執筆アプリっぽくなる。
文字数の表示
文字数を表示することも出来る。だいたい何文字で「小説家になろう」に投稿していこう、みたいな時に便利である。
文字数の表示はメニューバー「表示」メニュー、「単語数を表示」を実行する。編集画面の下部に単語数を出てくるので、これを「文字数」に変更する。
縦書き
縦書きで執筆することも出来る。
ウィンドウの右肩にある「書類」ボタンをクリックし、「ページの方向」を横に、さらに「縦書きテキスト」にチェックを入れるだけだ。
ただ、ページの配置が縦スクロールのままなのがダサい。
縦書きと関係ないけど、フルスクリーンにして「表示」メニューから「ツールバーを非表示」を実行すると、余計なものがなくなって執筆に集中できるような気がする。
目次
長文を編集する際、目次を設けるとブックマークみたいになって便利だ。
目次は「表示」メニューの「目次」で左に出せる。目次を消す時は、「表示」メニューで「書類のみ」を選ぶ。
デフォルトだと右欄「フォーマット」の「テキスト」のスタイルで「見出し」としたものが、左欄の「目次」に表示されるようになっている。
この設定は目次欄の右肩にある、「編集」で変えられる。
目次の見出しをクリックすれば、本文の該当の箇所で飛べるので、スクロールで捜さずにすむ。
他にも文字色や背景色を変えたりも出来て楽しいのだが、小説を書く、という目的だったらこれくらい知っていれば大丈夫だろう。Pages で書いた書類は、PDF や Word、標準テキストなどで書き出せる。Word の .docx を扱えるというのは Pages のいい所だ。
試しに 3.5 Mb、100 万文字越えのテキストファイルを開いてみたが、問題なく動作した(M1 MacBook Air)。長文の編集に十分に耐えられる。
Mac にもいいエディタがたくさんあるし、小説執筆のための便利なアプリケーションもある。
しかし標準でインストールされていて、無料で使える文書作成アプリというのは Pages だけ。賢く利用していきたいものだ。
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