Ulysses v15 for Mac はこんな感じ

2019年3月23日

 2019 年 3 月に、Ulysses がアップデートされ、バージョン 15 になった。さまざま機能が追加されているけど、一番の目玉はエディタの分割だ。

第2のエディタ

 第2のエディタは、「表示」メニュー、「第2のエディタ」で開ける。キーボードショートカットは、command + option + 3 となっている。

 または、シート列からシートを選び、右クリックすると、メニューのなかに「第2のエディタで開く」という選択肢が出てくる。

 エディタの分割表示は、例えば vi だったか Emacs だったか、とにかくそのころからあって、めずらしいものじゃない。

 Ulysses の分割表示はひと味ちがうと思ったのは、ライブラリが存在するからだ。

 エディタで分割表示を実行すると、よくあるのが現在編集中の書類をふたつにかち割る表示だ。スクリプトの冒頭部分の関数を参考にしたり、修正したりという場合に使うのだろう。

 上に現在、編集中の書類、下に別の書類を表示させるには、ファイルメイニューから「開く」でフォルダをたどったりしなくてはならない。

 Ulysses は自前のライブラリを持つので、別の文書へのアクセスがやりやすい。分割表示、とかではなく、「第2のエディタ」としたのも直截的でわかりやすい。

 第2のエディタは、編集画面の左肩あたりの、青い輪が重なったようなアイコンで操作できる。

「下の第2のエディタ」というのは、上下の分割のことだ。上下分割の時は「右の第2のエディタ」と表示が変わる。

 また、オプションキーを押せば、左右の文書を同時にスクロールできる。

 第2のエディタは、たとえば小説執筆のとき、舞台やキャラクターを設定した文書を参考にしつつ書く場合に便利だろう。ライブラリ、シート列を隠せば、せせこましさもなく、開くのも閉じるのも簡単だ。

キーワードマネージャ

 v15 では「キーワードマネージャー」というウィンドウが追加された。

 Ulysses では、シートにキーワードをつけられる。キーワードは、いうならラベルやタグみたいなものだ。キーワードで文書を分類したり、検索したりできる。

 キーワードマネージャは、そのキーワードを管理する機能だ。「ウィンドウ」メニュー > 「キーワードマネージャー」で呼び出せる。

 キーワードマネージャーで、キーワードを右クリックすると、色をつけて整理できる。

 上品な色使いは、さすが欧州産のアプリという感じだ。

 たとえば、あまり出来のよくない文章に「クソ文書」とキーワードをつけて整理していたとする。これを、もうちょっとポジティブな「惜しい文書」に変えようと思ったら、どうすべきか。

 クソ文書のキーワードをひとつひとつ書き直すのはいかにも手間である。

 キーワードマネージャーなら、「名称変更」ボタンで名前を変えれば、「クソ文書」を「惜しい文書」へと、すべてのシートのキーワードを変更してくれる。

 同じように「削除」ボタンでキーワードを外すこともできる。

 あるいは、ファンタジー小説のネタを書いたシートに「ファンタジー」「ファンタジーネタ」「ファンタジーっぽいやつ」とかなんとか、その日の気分によって適当なキーワードをつけていたせいで、混乱していたとする。

 これをひとつのキーワードに統一することもできる。

 ひとつにしたいキーワードを、シフトキーを押しながら複数選択すると、「名称変更」ボタンが「結合」に変化する。

 新しい名前をつけてキーワードを統一できる。

 キーワードを決めておくと、シート列でのシートの検索が簡単になる。

 検索欄に文字を打ちこむ必要がないのだ。キーワードをクリックすれば、該当するシートが検索される。

最新の WordPress に対応

 ブログ管理作成で使う WordPress のバージョン 5 では、Gutenberg というコード名のエディタに刷新されている。ひと昔まえのワープロ風だった編集画面が、ブロックという、段落をフレキシブルに動かせるモダンな感じになっている。

 Ulysses v15 の WordPress 投稿機能が、その Gutenberg に対応となった。

 インターネット上の画像もプレビューできるようになっている。

 これにより、使う画像をあらかじめアップロードしてから、画像 URL を Markdown で書きこみつつ、ブログ作成できるようになる。

 また、画像をダブルクリックすると表示される吹き出しで、画像のサイズを変えられるようにもなった。

丸で囲まれた + を押すとサイズ記入欄が出てくる。

 また、クイック書き出しのプレビューに、サングラスのアイコンのボタンも登場した。このボタンを押すと、プレビュー画面をダークモードにしてくれる。

 そのほか、小さなアップデートやバグフィックス、iOS 版の状況などは、以下のサイトさまが翻訳してくれている。

🔗 エディタの分割表示やキーワードマネージャ、ダークモードプレビュー、WP5のGutenbergをサポートしたエディタアプリ「Ulysses v15 for Mac/iOS」がリリース。 | AAPL Ch.

クイックオープン

 今回のアップデートと関係ないんだけど、Ulysses、毎日使ってるのに、クイックオープンという機能をきょう、はじめて知った。

 コマンド + o で呼び出せる、ライブラリ専用のスポットライトみたいなもんらしい。シートの中身とグループ名をさっと検索できて楽しい。

 Ulysses は意識高いような顔をしつつ、どことなく力の抜けている部分もあって和むんだけど、こういう機能の作りこみは本当にいいと思う。