【Mac】メニューバーアプリをすっきりしたい

2021年2月25日

MacBook の 12 インチにありがちな光景は、ぎっちぎちになったメニューバーではなかろうか。アップルメニュー、アプリケーションメニューからはじまって、ヘルプメニューまで、アプリによっては半分近くを占める。
 ステータスメニューだって負けてない。右端から、通知センター、siri のアイコン、スポットライト、日付、日本語入力、バッテリ、wifi、Bluetooth、システムの関連を厳選してもこれだけある。そのうえ必須といえるステータスメニューがずらずら並ぶから、せめぎあっている。

ステータスメニューのアプリを隠す、アプリがいくつか存在する。

Hidden Bar

Hidden Bar アイコン

🔗 ‎「Hidden Bar」をMac App Storeで

Hidden Bar は無料で使用できる、メニューバーアプリだ。メニューのアイコンを隠す系のアプリでは、これが定番になりつつあるような気がする。

Hidden Bar 動作の様子

起動すると「 > 」というアイコンと、「 | 」というアイコンがあらわれる。
 大なり「 > 」はクリックで表示、非表示を切り替えるアイコンだ。
 パイプ「 | 」は隠すアプリと見せるアプリの境界を決める機能を持っている。また、パイプをクリックすることでメニューを表示できる。

Hidden Bar 環境設定

上の画像は、Hidden Bar の環境設定のものだ。画像の通り、パイプから右が表示され、左が隠される。
 大なりとパイプは、command + ドラッグ、で移動できる。

環境設定で、n 秒後(10, 15, 30, 1分)に自動的に隠す、という設定も出来る。
 また、ショートカットも設定できる。
 シンプルで動作も安定しているのでおすすめだ。
(2021.02.25 追記)

BetterTouchTool

🔗 folivora.ai – Great Tools for your Mac!

トラックパッドのジェスチャを追加するユーティリティ、BetterTouchTool には、2019 年 2 月のアップデートで、メニューバーアプリのアイコンを隠す機能が追加された。

設定は「Preferences」>「Keyboard」タブ。
「+Add New Shortcut or Key Sequence」ボタンで新規ショートカットを追加し、適当にショートカットやキーシークエンスを決めて、アクション内の「Show/Hide Menu Bar Icons left of BTT Icon」というのを設定する。検索欄に「menu bar」と入力すると早い。

BTT のアイコンから左のアイコンを隠してくれるらしい。BTT アイコンは command キーを押しながらドラッグすると動かせる。BTT アイコンを移動して、ショートカットを押す。

いい感じだ。ちなみに隣で走っているのは、‎RunCat の恐竜だ。

BetterTouchTool はライフタイムライセンスで 20 ドルほどの有料アプリだ。これがないと Mac の使いやすさは完成しないので、購入しているひとも多いのではないかと思う。

Bartender 3

🔗 Bartender 3 – How to hide menu bar icons on Mac

メニューバーのアイコンを操作するアプリの、元祖みたいなのが Bartender だ。他のメニューバー管理アプリとひと味違うのである。

インストールして立ち上げると、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」の「アクセスビリティ」の許可を求めてくる。

許可を与えるとプリファレンス画面が起動する。メニューバーアプリ、それぞれに、表示するか、隠すかを選べるようになっている。下の画像のオレンジ丸の部分がそれだ。

設定を終えると「show」に設定したアプリが表示され、「hide」と指定したメニューバーアプリが隠れる。

Bartender3 アイコンの「…」をクリックすると、こんな感じ。

プリファレンスで「show」にしたアプリは常時、表示され続け、Bartender3 のアイコンをクリックすると、「hide」に指定したアプリとそっくり入れ替わるのである。hide のアプリを表示した状態で Finder などをクリックすると、メニューの表示は「show」へ自動でもどる。
 すべてのアイコンを表示したいときは、ショートカットを設定するようだ。

「search menu bar item」のショートカットを設定すれば、メニューアイテムを検索で絞れる。

検索に引っかかる名前は、プリファレンスで設定することもできる。

Bartender 3 はさすがの老舗感で、2019 年 3 月現在 1,728 円となっている。4 週間のトライアルがあり、うっかり試すとかなり快適で 1,728 円なら買うか、という気分にさせられる。
 ひとつ気づいたことがある。筆者はスリープ抑制に「coca」というアプリを使用している。これを「hide」のほうへ振りわけ、隠しておくと、スリープ抑制が効かなくなってしまう。ほかにもそういうアプリがあるかもしれない。

Vanilla

🔗 Vanilla – hide Mac menu bar icons for free

あまり大げさでなく、小さくて軽快なプログラムでいい、という場合は Vanilla がいいかもしれない。なんか名前やアイコンがお洒落で、動きが可愛い。

Vanilla を起動するとメニューバーに小さな点があらわれる。その「・」と、「>」の間にあるアイコンを隠すのである。点は command キーを押しながらドラッグすると動かせる。
 このままでも便利だが、有料アップグレードすると、点をふたつに増やすことができる。
 右端から最初の点までは表示領域、最初の点から次の点までは、ふだん隠しておく領域、二番目の点から左端までは、非表示の領域、というのを設定できる。

Pro 版にアップグレードすると、上記の非表示領域の追加と、5 秒後に自動で隠す機能、ログインとともに起動する機能、また、ショートカットを設定できるようになる。アップグレード料金は4.99 ドルとお手頃だ。ただ、時々表示がおかしくなるので、十分に試用してから支払いたいところだ。

プリファレンスにある「Let’s make a deal.」をクリックしてメールアドレスを登録すると、URL アドレスが取得できる。そのアドレスを通じてふたりに Vanilla をダウンロードしてもらえれば、ただで Pro 版にアップグレードできるらしい。

dozer

🔗 Dozer – Hide menubar icons

Dozer は 2018 年 9 月に公開された出来たてのアプリだ。その割りに動作が安定している。この先はわからないが、いまのところ無料で利用できるようだ。
 Dozer は上述の URL でもダウンロードできるほか、Homebrew cask でもインストールできる。

brew cask install dozer

起動すると、玉がふたつ出てくる。
 ふたつの玉は、例によってコマンドキーでドラッグできる。玉に囲まれたアプリがメニューに残る仕掛けになっている。下の例だと RunCat の恐竜がメニューに残る。左の玉の左側が隠れ、右の玉の右側は表示されたままだ。

どっちの玉をクリックしてもメニューは隠れる。

プリファレンスでショートカットを設定できる。他にはログインとともにスタートする設定があるくらいで、かなりシンプルだ。表示に怪しいところもなく、かなり良さそうな感じ。期待できる。