クールな台湾製キーボード「POK3R v2」
POK3R v2 は台湾メーカー「Vortex Gear」のキーボードである。ポーカー3 V2 と読むみたいだ。
61 キーの英語配列。Cherry MX 低背赤軸。接続はキーボード本体が USB-C で、コンピュータにつなぐ方が USB 2.0。LED バックライトはあるが、光を通すキーではないのでまぁお遊びみたいなもんか。最近よく見る虹色のあれである。
本体でおこなうマクロ機能があり、キーのリマップなどのカスタマイズは極めて容易だ。
まだ試してないけど、LED の設定も細やかに出来るみたいだ。
Mac で使っているが、今のところ問題はない。
筆者はそれまで Vortex CORE という小さいキーボードを使用していた。
が、筆者にとって Vortex CORE は早すぎた。長文を打つ時など疲れてしまうので、けっきょく買い直すことにした。POK3R v2 はファンクションキーも矢印キーもない変わったキーボードではあるものの、Vortex CORE と比べたら、だいぶ普通のキーボードに見える。
Vortex CORE と比べて
比べるようなもんでもないかもしれないが。
キーが増えた
キーが増えて幅もだいたい 29cm に広がった。
クオート「’」もダブルクオート「"」も、スラッシュ「/」もバックスラッシュ「\」も普通のキーボードと同様に入力できる。#,$,*,なども同じだ。バッククオートとチルダ「`~」だけは Fn キーの力を借りてエスケープキーを押さないと入力できない。
キーの間隔は Vortex CORE とほとんど変わらないように見える。すなわち、Vortex CORE のホームポジションに手を置いた時と、手の位置はあまり変わらない。
薄くなった
キーの高さが低くなった。
これはかなり感触が違う。ひとにもよるだろうが、筆者は POK3R v2 のほうが楽である。疲れ方がまったく違う。
それまで使っていた Vortex CORE は茶軸という少し硬めのやつだったので、よりそう感じるのかもしれない。ひとによるとは思うが、Vortex CORE はキーの位置が高すぎて手首に負担がかかっていたように思う。
打鍵音はカツカツカツという感じ。悪くない。
Vortex CORE はタイプライターっぽい音がして、それも悪くなかった。
ホームポジションに突起
F キーと J キーに突起がついてホームポジションを間違えなくなった。
また、POK3R v2 はキーキャップの斜面に Fn キーで入力される文字が印字されていない。見た目を重視して不便をとったように思えるが、Fn キーで入力されるキーの多くは、PageDown とか プリントスクリーンとかなので、あまり使わないかもしれない。
重要な Fn キーの組み合わせは、
- Fn + i,j,k,l の矢印キー
- Fn + s,d の音量の上げ下げ
くらいではなかろうか。なお、Vortex CORE で重要な役割を負っていた Fn1 キーは、POK3R v2 にはない。
なんだかんだいって LED が楽しい
USB-C で電気の流れが良くなったのか、POK3R v2 は光る。LED については正直それほど重視してなかったが、ないよりいいかもしれない。楽しい。
POK3R v2 はデザインもいいと思う。黒白、オレンジの色合いで引き締まって見える。
良くも悪くも普通のキーボード
キーの入れ替えなどを行うマクロ設定もきっちり動いてくれる。
ただ、POK3R v2 の場合はキーの配置にあまり不満がなくて、このマクロ設定はあまり活躍しなかった。
Vortex CORE は 40 個くらいしかキーがなく、マクロ設定や Karabiner-Elements でのカスタマイズが腕の見せどころだった。マニアックな設定を試していろいろやるのが楽しかった。カスタマイズで苦労すればするほど愛着が湧いた。Vortex CORE は触っていて楽しいキーボードだったのである。
POK3R v2 にそういう熱狂はない。
Vortex CORE と比べたら POK3R v2 は平凡かもしれない。
しかし普通、最高である。
なにしろ数字が普通に打てるんだからありがたい。
POK3R v2 は小さくて出来のいいキーボードだ。LED のギミックが楽しく、マクロ設定は確実に動き信頼できる。デザインはクールで手触りもいい。そこまで奇抜でなく、安心して使える良いものだと思う。
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