Mac で RPG ツクールのゲームを遊ぶ
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_title2.png)
ちょっと時間があったので、前からやりたかった Hero and Daughter という Windows のフリーゲームをやろうと思った。おもしろい、と聞いていたので。あまり使わないノート PC があるのだが、どうせなら、Windows 上ではなく、Mac でやりたい。使うのは、当然これだ。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmacIcon.png)
PlayOnMac は、ウィンドウズのアプリケーションを、Mac で実行するアプリである。wine という技術がもちいられている。すべてというわけにはいかないが、古いプログラムならけっこう動く。
PlayOnMac のインストール
上記サイトから、PlayOnMac の dmg ファイルをダウンロードする。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_site.png)
インストールは難しいことはない。アプリ本体をアプリケーションフォルダにコピーするだけだ。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_install.png)
アプリケーションフォルダにインストールされた PlayOnMac を右クリックの「開く」で起動する。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_install02.png)
このようなメッセージが出てくる。使っている Mac の情報を、匿名で送信する許可を求めているらしい。Yes をクリックしても、おそらく大ごとにはならないし、No を選択しても支障はないと思われる。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_main_window.png)
どちらかを押せば、メインウィンドウがあらわれる。
これで PlayOnMac のインストールは完了だ。
RPGツクール VX ace RTP のインストール
Hero and Daughter をプレイするには、 RPGツクール VX ace というランタイムをインストールする必要がある。下記 URL から ZIP ファイルをダウンロードできる。
ZIP ファイルを展開すると、Windows の exe ファイルが PlayOnMac のアイコンに変更しているのを確認できる。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_rpgvxace.png)
「Setup.exe」などのインストーラ形式の exe なら、このアイコンをダブルクリックすればインストールがはじまる。
RPG ツクール VX Ace のランタイムパッケージもインストーラ形式だ。さっそくインストールをはじめる。PlayOnMac は、XQuartz、Wine Mono、Gecko、というプログラムを必要とするので、初回インストールの時にまず、それらのインストールが開始される。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_xquartz.png)
このウィンドウから進まない時は、XQuartz のサーバは落ちている可能性が高い。 筆者の場合はここから進めなかった。Homebrew でもインストールできるので、いざとなったらそちらからインストールするといいと思う。
(brew cask install xquartz
)
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_vxace_install01.png)
こういうウィンドウが出てくるので、インストールするフォルダの名前を決める。ここでは VXace と名付けた。ホームフォルダに作られた「PlayOnMac’s virtual drives」のなかに「VXace」というフォルダが作成され、ランタイムはそのなかにインストールされる。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_winemono.png)
wine mono は .NET を動かすのに必要らしい。
Gecko は Firefox の HTML レンダリングエンジンだ。PlayOnMac は Gecko をもちいてダウンロードをおこなったりするようだ。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_gecko.png)
これが終わると、VX Ace のインストールがはじまる。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_vxace_install02.png)
完全に文字化けしている。なんとなく推測してボタンを押して進んでいくしかない。右のボタンはどうやら「キャンセル」らしいので、左のそれっぽいボタンを押す。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_vxace_install03.png)
インストール場所を指定するウィンドウらしい。特にいじらなくていいと思う。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_vxace_install04.png)
ディスクの挿入をもとめられる。「setup-1.bin」というファイルを必要としているらしいので、ダウンロードして展開した「RPGツクール Vx ace RTP 」のフォルダを指定する。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_vxace_install05.png)
ここまできて、やっとインストールがはじまる。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_vxace_install06.png)
インストールを終えると、ショートカットの作成について尋ねられる。
Vx ace RTP はランタイムなので、ショートカットは必要ないだろう。一番上の「I don’t want to make another shortcut」を選択する。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_vxace_install07.png)
これで RTP のインストールは完了だ。
Hero and Daughter
Hero and Daughter のダウンロードリンクは、下記サイトさまの「Download」にある。
🔗 Hero and Daughter(作者:tachi)公式サイト|無料で遊べるゲームマガジン
しかし Mac でアクセスするとダウンロードできない。製作者さまの、最適な環境で遊んで欲しいという意志が感じられて胸が痛むが、今回だけは実験だと思って大目にみていただきたい。
ダウンロードリンクは、右クリックメニューの「ページのソースを表示」で判明する。Safari の場合は、Safari 環境設定で開発メニューを表示させる必要がある。
ダウンロードした ZIP ファイルをダブルクリックすると、「Hero_and_Daughter_3c」というフォルダが展開される。「Game.exe」はインストーラではなく、アプリ本体なので、フォルダごとしかるべき場所に移動するだけでいい。
今回の場合は Vx ace RTP をインストールした、ホーム>「PlayOnMac’s virtual drives」>「VXace_」>「drive_c」>「Program Files」あたりが適当だろう。この中に「Hero_and_Daughter_3c」フォルダを移動する。
移動したフォルダのなかの「Game.exe」を起動してみる。
![](https://mac-ra.com/wp-content/uploads/2019/03/playonmac_success.png)
うまくいった。とても嬉しい。
RPG ツクールで作られたゲームはだいたいが Z キーが決定ボタン、X キーがキャンセルボタンとなっている。キャラクターの移動は矢印キーだ。F1 キーで設定画面があらわれる。画面のチラつきが目立つもののプレイできなくもない。また、ゲームパッドを繋いでから起動すると、ちゃんと認識される。
ゲームのほうは面白い。傑作といわれるだけある。シンプルなのにやりこみ要素が凄い。
いろんなゲームが出来る
帽子世界というゲームもプレイした。
フォルダを上記の「Program Files」に置くだけだ。問題なく動作してくれた。
シューティングゲームはどうだろう、と思って東方紅魔郷の体験版も試してみた。動作は問題ないが、画面のチラつきが致命的に出る。惜しい感じだ。
PARSEC47 というゲームも試してみた。むかし Mac 版もあっておもしろかったのだが、Mac で carbon アプリが動かなくなるとともに、プレイできなくなっていた。
PARSEC47 も、ものの見事に動作する。core m3 の MacBook だが、なめらかに動く。東方紅魔郷もそうだが、ゲームパッドをつなぐと、特に設定する必要もなく認識してくれる(使ったのはバッファローの Classic USB GamePad というもの)。
画面のチラつきは Mac mini 2018 では出ないので、ハードウェアによるものらしい。
なんにせよ、これは夢が広がる。というか、知っていたつもりだが、Windows のゲームの豊富さにびびる。PlayOnMac で動かせる Windows アプリは、なにもゲームばかりではない。Mac で動かしたいアプリがあったら試してみる価値はあると思う。
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