【Mac】Vintages Macで青空文庫を読む

太宰治の遺体が発見された 6 月 19 日を「桜桃忌」というらしい。
 太宰治かぁー、と思いながらネットを眺めていたら、おもしろいサイトを見つけて、おもわず読みふけってしまった。

太宰治の「如是我聞」と志賀直哉の発言“三連弾”

いやー、揉め事っていいね。心洗われるよ。
 太宰治はその晩年に志賀直哉と大もめに揉めたというのだ。太宰は「如是我聞(にょぜがもん)」という連載で、志賀直哉に対し、そうとう悪しざまな批判──というよりは、志賀の太宰作品への論評に対する反論──を繰り広げた。志賀直哉の顔のことまで、太宰は悪くいっているらしい。

俄然、「如是我聞」という文章に興味が出てくるわけだが、いまはこれをインターネットで読むことが出来る。

Mac で「青空文庫」を読む

青空文庫を読むアプリはむかし、Mac にもたくさんあった気がする。
 しかし 2019 年現在、その数はめっきりと減ってしまった。そのなかで、ユニークな Mac 用アプリを多数リリースされている、長靴編集所さまの Vintages というアプリを使ってみた。

🔗 長靴編集所: Mac OS X アプリケーション: Vintages 1.2

画面は見ての通りシンプル。
 作品名と著者名でブラウズできる。検索窓に語句を入力すれば、作品名などを絞り込めるが、わたしの環境ではあまりうまく動かなかった。絞り込みはできるものの、クリックしても作品が表示されない。
 ただ、それ以外はちゃんとしている。
 Vintages では「ファイル」メニューで、表示している作品を epub に保存できる。
 epub で保存すれば、標準アプリの「ブック」で作品が読める。

横書きなのがちょっと残念ではあるものの、読みやすい。
 書き出した epub ファイルを iCloud Drive に入れておけば、iPhone のブックでも読むことが出来る。

それにしても

「如是我聞」は、感情的なところがおもしろかった。
 太宰治が諸先輩がたに「いじめないでください!」といっている、ということだろうか。
 しかし太宰治は、家庭の幸福のなにがそんなに気にくわなかったんだろう。別にいいじゃん。そのへんがよくわからない。