Dock の小技、まとめ

Dockの小技まとめ

Windows のデスクトップも Linux のデスクトップも似かよってきて、一瞬で見分けがつかないこともしばしば、という昨今である。Mac もしかり、ではあるが、macOS のデスクトップで比較的目立つ、他 OS との違いは、Dock である──ま、似たようなものは珍しくなくなってきたけど。

Dock はアプリケーションランチャーや、アプリケーション・チェンジャーの役割を持って、デフォルトではデスクトップの下部にあらわれる。

以下、まとめといいつつ、まとめないで書き連ねていく。
 2020 年 2 月現在、macOS 10.15 Catalina で確認した。見落としはあると思う。

なにかのキーを組み合わせてクリック

command + クリック

commandキーを押しながら、アプリやスタックのファイルをクリックすると、アプリやファイルを開かずに、本体がある場所を Finder で開いてくれる。

option + クリック

optionキーを押しながら Dock のアプリ・アイコン、たとえば emacs.app のアイコンをクリックすると、emacs が隠れる。
 もう一度クリックすると隠れていた emacs が表示されて、別のアプリ、たとえば Finder が隠れる。
 さらにクリックすると、また emacs が隠れる。
 続けてクリックすると、隠れていた emacs が戻り、別のアプリ、たとえば safari が隠れる。
 意地でクリックする、また emacs が隠れる。
 すると別のアプリが隠され……。

 これが繰り返されて、最後は emacs だけが取り残される。

dock option + クリック

ちなみに、アクティブなアプリ以外のアプリを隠す場合は、

command + shift + H

というショートカットと、または下のようなやり方もある。

command + option + クリック

クリックしたアプリ以外のウィンドウをすべて隠す。

小さいディスプレイの Mac で、たくさんウィンドウが開いていると、情報過多になりがち。
 これを使えばさっぱりと作業に取り組める。

右クリック、その他

右クリック

dock 右クリック

Dock のアプリを右クリックすると、メニューを出せる。
 このメニューから、Dock への追加や削除を操作できる。

また、Finder のアイコンを右クリックすると、最近使った項目なども表示してくれる。
 便利なところでは、システム環境設定の右クリックメニューで、設定項目を表示してくれる。各項目を直接開けるわけだ。

メニューを出した状態でoptionキーを押すと、一番下にある「終了」が「強制終了」に変化して、フリーズしたアプリなどに強制終了を試すことができる。

control + option + クリック

control + クリックで事実上、右クリックと同等。「終了」が「強制終了」になった状態のメニューを呼び出す。

option + 右クリック

optionキーを押しながら右クリックすると、なぜか Launchpad.app が立ち上がる。

option + 右クリックは、Launchpad のショートカットになっているからである。つまり Dock あんまり関係ない。

command + 右クリック

通常の右クリックメニューが項目を選択した状態で開き、キーボードで操作しやすくなる。
 と、いうことだと思うがよくわからない。
 このやり方だと、Dock にある Finder を普通に右クリックすると出てくる、最近開いた項目、みたいなのが出てこない。

control + shift + マウスホバー

control + shift を押した状態で、Dock にマウスカーソルを持っていくと、アプリを拡大表示してくれる。
 これは「システム環境設定」>「Dock」の「拡大」にチェックが入っていない場合の挙動である。ここにチェックが入っていれば、ctrl + shift で拡大表示をしない。

dock ctrl + shift + マウスホバー

仕切り線を右クリック

Dock にはデフォルトで「アプリのエリア | 最近使ったアプリ | スタックとゴミ箱」みたいな構成になっていて、各エリアを仕切る、仕切り線がある。
 この仕切り線のところをドラッグすると、Dock の大きさを変えられる。
 また、この仕切り線を右クリックすると、Dock 環境設定にアクセスするメニューが表示される。

dock 仕切り線 右クリック

キーボード操作

Dock はキーボードでも操作できる。ショートカットは、

control + fn + F3

キーで選択し、returnで実行、escキーでキャンセルだ。
 キーでメニューにアクセスすることも出来る。

スタック

Dock はフォルダを登録できる。
 スタックと呼ばれるやつで、デフォルトではダウンロードフォルダが登録されている。
 登録する場所は、ゴミ箱のある一番右だ。このエリアにフォルダをドラッグすれば、Dock のほうでゴミ箱を動かして登録するスペースを作ってくれる。

クイックルック

スタックは、キーボードの矢印キーで選択箇所を移動することができる。
 項目を選択してスペースキーを押せば、QuickLook で中身を確認することもできる。

タグの登録

スタックにはフォルダだけではなく、Finder のサイドバーにある「最近の項目」や「タグ」なんかも登録できて、意外に便利。

他にもあると思うのだが、以上。
 Dock のような標準機能でちょっとした小技を披露すると、若い女子などにウケてしまう可能性がある。筆者にまだその経験はないが、いつかに備えて抑えておきたい基礎知識といえる。