最近、すぐ MacKeeper にリダイレクトされる

2019年2月15日

最近、ネットの記事を見ているとすぐ MacKeeper の詐欺ページに飛ばされる。
 何年も、何事もなく楽しんできたきたブログで突如、そういうことが起きはじめた。ひとつふたつのサイトじゃないのである。特に 2 ちゃん(5ch)のまとめサイトに多い気がする。
 RSS で取得した新しい記事のアドレスをクリックすると、ブラウザにその記事が表示される。
 しばらくすると、勝手にその記事から移動してしまうのだ。
 なにかをクリックした、ということはない。
 ゆき先はたいがい MacKeeper で、「ご使用の Mac に 3 件のウイルスが見つかりました」とかいって脅してくる。この脅しはぜんぶ嘘といってよく、一番やってはいけないことは、脅しに屈して MacKeeper をインストールすることだ──ということは知っている。なので、実害はないのだけれど、気分は良くない。

この事象、いつかビデオで撮ってやろうと思うのに、うまく再現できない。起きないときは本当に起きなかったりする。
 以下は pornhub での様子。

この動作は pornhub の仕様と思われる。通常の動作だ。しかし、これが一番近い。アドレスが、ぱぱぱっと入れ替わって MacKeeper に連れていかれる。
 これがごく普通のサイトで、抜き打ちみたいに時々、発生するのだ。

原因はよくわからなかった

ひとつのサイトではなく、いろんなサイトで発生した事象なので、当然自分のパソコンが原因だろうと思った。

変なものを仕込まれてるのかもしれない、と思ってクッキーやキャッシュを削除した。それでも起こる。
 マルウェア、アドウェアの類いかと思って Malwarebytes(旧AdwareMedic)でスキャンしても、なにも出てこない。
 システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」タブの「広告」で、「追跡型広告を制限」にチェックを入れても駄目。

サイトのほうの WordPress になにか入れられたんじゃないか、という推測もあり得ると思うが、確証はない。

ブラウザのバックボタンを長押しすると、リダイレクトの履歴が見られる。
 いつも決まって、「https://clubadsme.com/」で始まるアドレスを経由して、MacKeeper に飛ばされる(ちなみに上のアドレスへいくと、数行の xml が表示される)。
 このアドレスを利用して対策できないか考えてみたが、筆者の知識ではどうにもならなかった。

Malwarebytes は無料でも使い続けられるらしいので、常駐させてみたものの、事態は改善しなかった。

解決策

解決策になるかどうか、まだわからないものの、Ghostery Lite という Safari の機能拡張をインストールして以来、上記の現象はなくなった。
 試してみて、まだ日が浅いのではっきりしたことはいえない。
 けれどかなり有望な手応えを感じている。

Ghostery(ゴステリー?) Lite は、ユーザの情報をやり取りするトラッカーを制限するものらしい。プライバシーが守られ、かつサイトの表示速度も上がる。Safari だけでなく、Google Chrome、Firefox でも使える。

🔗 Ghostery へようこそ

Ghostery Lite は AppStore で無料で提供されている。

また、サイト運営者が競合サイトの仕様しているサービスを調べるのにも使われるようだ。

🔗 競合サイトがどんなサービスを利用しているのか簡単にわかるGhosteryが便利すぎる! – Ptengine Blog

わたしの場合、特になにも設定せず、デフォルトのままで入れてるだけだ。

広告がいつもより少なくなり、劇的に速度が向上したサイトもあった。この軽快さだけでも有用な機能拡張だと思う。
 使いはじめてまだ 3 日くらいしかたっていない。
 しかし、かつては一日に 二度、三度とあった MacKeeper へのリダイレクトが、今のところ一度も起こっていない。Ghostery Lite が機能しているのではないか、と思ったわけだ。

MacKeeper へのリダイレクトは、わたしの環境だけで起こる問題とは思えないので、またなにかわかったらここに追記するかもしれない。