【Mac】ライトモード・ダークモードの壁紙の作り方

ライトモード・ダークモードに対応する壁紙を作成する

Macの「システム環境設定」>「一般」>「外観モード」を、「自動」にしておくと、昼はライトモード、夜はダークモードと自動で外観を変更してくれる。
 この時、デスクトップピクチャを「ライトとダークのデスクトップ」にしておくと、壁紙も夜っぽいものに自動で変更されて楽しい、というのはご承知の通りかと思う。

ここにひとつヒントがあって、つまり会社で MacBook Air を開く昼間は真面目な、なんか森林とかの画像。
 おうちに帰って夜 MacBook Air を開くと、ぴちぴちバインバインの水着アイドルちゃんの画像。
 そのような仕組みが作られ得るのではないか。

「ライトとダークのデスクトップ」は、比較的簡単に作成することが出来る。
 ただ、以下のやり方だと、Xcode.app が必要となるので、万人向けではない。そこがちょっと惜しいところだ。

作り方

wallpapper のインストール

前に、今さらだけど、ダイナミックデスクトップ作ってみた | 林檎コンピュータ という記事で使った wallpapper というコマンドを今回も使う。
 繰り返しになるが、Xcode が必須である。

🔗 GitHub – mczachurski/wallpapper: Console application for creating dynamic wallpapers for macOS Mojave and newer

Homebrew を使えばインストールは簡単だ。
 ちなみに「wallpaper」というのもあるので、間違えないようにしたい。

brew tap mczachurski/wallpapper
brew install wallpapper

自分でビルドする場合は、以下をターミナルで実行するらしい。

$ git clone https://github.com/mczachurski/wallpapper.git
$ cd wallpapper
$ swift build --configuration release
$ sudo cp .build/release/wallpapper /usr/local/bin
$ sudo cp .build/release/wallpapper-exif /usr/local/bin

材料を準備する

必要なのは、夜用の画像、昼用の画像、という同じ大きさの二枚の画像、それと情報を書きこんだ json ファイルだ。
 この三つを、同じフォルダに入れておく。

ライト・ダークモードの画像とjsonファイルを同じフォルダに入れる

昼間の画像は Bing さんで調達した。
 夜用の壁紙は適当にググって出てきたものをお借りし、プレビュー.app で昼用の画像と大きさを合わせた。

json ファイルは以下のように書けばいいらしい。

[
    {
        "fileName": "light.jpg",
        "isPrimary": true,
        "isForLight": true
    },
    {
        "fileName": "dark.jpg",
        "isForDark": true
    }
]

fileNameには画像のファイル名を書きこむ。
 isPrimarytrueにすると、その画像がサムネに適用される。
 isForLighttrueにすると、その画像がライトモードで使用される。
 isForDarktrueにすれば、その画像がダークモードに使用される。
 こういった書類をテキストエディタで作成して、info.jsonという名前で、画像ファイルと同じフォルダに保存する。

heic ファイルの作成

あとは簡単だ。
 ターミナルで以下を実行する。

$ wallpapper -o OUTPUT.heic -i INPUT/info.json

画像を入れたフォルダ「pics」がデスクトップにあったとしたら、

$ wallpapper -o ~/Desktop/pics/wall.heic -i ~/Desktop/pics/info.json

これで「pics」フォルダ内に「wall.heic」というファイルが作成されるはず。
 出来上がった heic ファイルを「システム環境設定」>「デスクトップとスクリーンセーバ」で壁紙に設定する。

システム環境設定で壁紙を指定する

ちなみに

ちょいとお金はかかるようだが、Dynaper というアプリを使えばもっと簡単に作れそう。

 ‎「Dynaper – Dynamic Wallpapers」をMac App Storeで

この記事を書いてるのが 11 月初旬なんだけど、もうその頃って 17 時くらいになると外が真っ暗になってくる。暗くなると「やっばい、壁紙変わっちゃう」って焦るので、けっきょく普通のやつに戻したよ。

あとちなみに、2021 年 10 月にリリースされた、macOS 12 Monterey から、公式の壁紙は個別にダウンロードされるようになった。
 ダウンロードされた壁紙は、以前は/System/Library/Desktop Picturesというパスに保存されていた。Monterey からは以下のパスに変わったようだ。

/System/Library/AssetsV2/com_apple_MobileAsset_DesktopPicture

それと今回勉強になったのは、夜用のグラビア壁紙を捜すのがちょっと難航したこと。ヤンジャンとかヤンマガとか、週プレの公式サイトで、むかしは壁紙ダウンロードとかさせてくれていた気がするんだけど、今はそういうのなくなったみたい。
 たぶんだけど、そういうのは消えてしまったわけではなく、Twitter の公式アカウントでやるようになったんだと思う。