MacBook キーボード問題
筆者の使っている MacBook は early 2016 で、購入したのもその頃だ。
現在は 2019 年初頭なので、約三年使ってきたことのなる。
MacBook のバタフライキーボードがいろんな問題を引き起こしていることは知っていた。しかし筆者の環境で起きたことはこれまでなかった。本当にそんなことあるのかな、くらい冷淡に思っていた。
キーボードを使わない日は一日としてなかったし、「小説家になろう」で長編小説を完成させたのも、この MacBook だ。かなり乱暴に文字を打ってきたけど、別になんてこともなかったのである。
そしたら、前ぶれもなく、唐突にきた。
エンターキーが、妙に押し心地が悪い。なんだこれ。キーがへこんだままで、戻ってこない。見た目はそんなに変わらないのである。他のキーと同じ高さのように見える。押すとわかる。感触がないのである。
応急処置
とりあえずの応急処置として、HammerSpoon を使った。
init.lua に以下のように書いた。
hs.hotkey.bind({"ctrl"}, "u", function()
hs.eventtap.keyStroke({}, "return", 0)
end)
control + u にエンターキーを割り当てて対処した。
Apple のすすめるキーボードの手入れ
Apple はキーボードの手入れの方法を公開している。
その方法というのは、要するに、エアダスターを吹きつけろ、につきる。
🔗 MacBook や MacBook Pro のキーボードのお手入れ方法 – Apple サポート
そんなことで直るとは思えない。筆者は、きったない、独身中年男性のほこりだらけの部屋で暮らしている。MacBook だってほこりまみれだ。その上禿げ散らかして抜け毛はひどいし、喫煙者なので煙草の煙を吹きつけてるし、キーボードに灰を落としたことだって何度もある。キートップも手垢だらけ。
ほこりがどうこうじゃないだろ、ほこりが原因だったら、もっと前にこういう症状が出てたはずだよ、と思って試してみた。
したら、直ったよ。
エンターキーが弾力を取り戻した。
やっぱ Apple さんはすげーわ。これからはもっと大切に使おう、と思ってキートップの手垢を工業用のウェットティッシュでごしごしこすってたら、今度は塗装が剥げやがった。なんだよ、このキーボード。
キーボード問題
それにしてもこのバタフライキーボードには、暗雲がかかっているとしか思えない。
今回、あらためていろいろな記事を見てみた。下記サイトさまの記事が勉強になった。
🔗 365日使った私が『バタフライ構造キーボード』レビュー—故障・耐久性を考えても“失敗作”では!? | 8vivid
筆者の MacBook は「当たり」に近いだろう。
それでも、四条ねこ氏のご意見に賛同するしかない。
耐久性に問題がある。
2016 年から問題が確認されていて、バージョンアップを重ねながらまだ解決していない。訴訟問題にすらなっている。
バタフライキーボードは、使い慣れると意外に気持ち良く文章を打てる。
この MacBook の前に使っていたのは MacBook Air late 2010 だ。いま、MacBook Air のシザー式のキーボードを使うと、若干、キーのはね返りが気持ち悪く感じられる。
しかし、である。
MacBook Air は六年ちかく使っていて、故障なんてなかった。バッテリがへたってきたけど、まだ使える。キーボードの違和感なんてすぐ消える。独身中年男性の部屋、というタフな環境でも十分に活躍してくれた。気がつかなかったが、これは重要なことなのだ。
ほんのわずかな薄さと打鍵感のために、トレードしたものが大きすぎる。キー入力は操作の要ではないのか。
この問題と、あと頻発するセキュリティの問題は Apple の努力を乞い願う。
いまのままでは、Mac に触るのが憂鬱になってしまいそうだ。