最近、すぐ MacKeeper にリダイレクトされる
最近、ネットの記事を見ているとすぐ MacKeeper の詐欺ページに飛ばされる。
何年も、何事もなく楽しんできたきたブログで突如、そういうことが起きはじめた。ひとつふたつのサイトじゃないのである。特に 2 ちゃん(5ch)のまとめサイトに多い気がする。
RSS で取得した新しい記事のアドレスをクリックすると、ブラウザにその記事が表示される。
しばらくすると、勝手にその記事から移動してしまうのだ。
なにかをクリックした、ということはない。
ゆき先はたいがい MacKeeper で、「ご使用の Mac に 3 件のウイルスが見つかりました」とかいって脅してくる。この脅しはぜんぶ嘘といってよく、一番やってはいけないことは、脅しに屈して MacKeeper をインストールすることだ──ということは知っている。なので、実害はないのだけれど、気分は良くない。
この事象、いつかビデオで撮ってやろうと思うのに、うまく再現できない。起きないときは本当に起きなかったりする。
以下は pornhub での様子。
この動作は pornhub の仕様と思われる。通常の動作だ。しかし、これが一番近い。アドレスが、ぱぱぱっと入れ替わって MacKeeper に連れていかれる。
これがごく普通のサイトで、抜き打ちみたいに時々、発生するのだ。
原因はよくわからなかった
ひとつのサイトではなく、いろんなサイトで発生した事象なので、当然自分のパソコンが原因だろうと思った。
変なものを仕込まれてるのかもしれない、と思ってクッキーやキャッシュを削除した。それでも起こる。
マルウェア、アドウェアの類いかと思って Malwarebytes(旧AdwareMedic)でスキャンしても、なにも出てこない。
システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」タブの「広告」で、「追跡型広告を制限」にチェックを入れても駄目。
サイトのほうの WordPress になにか入れられたんじゃないか、という推測もあり得ると思うが、確証はない。
ブラウザのバックボタンを長押しすると、リダイレクトの履歴が見られる。
いつも決まって、「https://clubadsme.com/」で始まるアドレスを経由して、MacKeeper に飛ばされる(ちなみに上のアドレスへいくと、数行の xml が表示される)。
このアドレスを利用して対策できないか考えてみたが、筆者の知識ではどうにもならなかった。
Malwarebytes は無料でも使い続けられるらしいので、常駐させてみたものの、事態は改善しなかった。
解決策
解決策になるかどうか、まだわからないものの、Ghostery Lite という Safari の機能拡張をインストールして以来、上記の現象はなくなった。
試してみて、まだ日が浅いのではっきりしたことはいえない。
けれどかなり有望な手応えを感じている。
Ghostery(ゴステリー?) Lite は、ユーザの情報をやり取りするトラッカーを制限するものらしい。プライバシーが守られ、かつサイトの表示速度も上がる。Safari だけでなく、Google Chrome、Firefox でも使える。
Ghostery Lite は AppStore で無料で提供されている。
また、サイト運営者が競合サイトの仕様しているサービスを調べるのにも使われるようだ。
🔗 競合サイトがどんなサービスを利用しているのか簡単にわかるGhosteryが便利すぎる! – Ptengine Blog
わたしの場合、特になにも設定せず、デフォルトのままで入れてるだけだ。
広告がいつもより少なくなり、劇的に速度が向上したサイトもあった。この軽快さだけでも有用な機能拡張だと思う。
使いはじめてまだ 3 日くらいしかたっていない。
しかし、かつては一日に 二度、三度とあった MacKeeper へのリダイレクトが、今のところ一度も起こっていない。Ghostery Lite が機能しているのではないか、と思ったわけだ。
MacKeeper へのリダイレクトは、わたしの環境だけで起こる問題とは思えないので、またなにかわかったらここに追記するかもしれない。