【AquaSKK】AZIK で「ツァラトゥストラ」と入力したい
Mac の AquaSKK で、AZIK ──しかも英語配列キーボードの AZIK で「ツァラトゥストラ」と打ちこむ場合である。
「tsa」で「つぁ」。
「tgp」で「とぅ」と打てる。
モーツァルトなら「mo’tsaruto」となる。
tsa > つぁ
tse > つぇ
tsi > つぃ
tso > つぉ
となっている。これらの設定は、/Library/Input Methods/AquaSKK.app/
にあるアプリ本体のパッケージ内、Resources フォルダの「azik_us.rule」というファイルで確認できる。
パッケージは右クリックメニューで展開できる。
AZIK で「キャンドゥは安いのである」と打ちこみたい
ドゥは「dcp」で打ちこめる。
である、は「dr」で打ちこめる。
AZIK では、たとえばキャ、キュ、キョ、と打ちたいとき、y の代わりに g が使える。
kga > きゃ
kgu > きゅ
kgo > きょ
慣れてくると、y キーより g キーのほうがホームポジションに近いので楽に感じられる。
g を拗音互換に使えるのは、キャ行のほかに、ニャ行、ヒャ行、ミャ行、ピャ行がある。
これらは撥音拡張、二重母音拡張とも組み合わせられる。
撥音拡張
kgn > きゃん
kgj > きゅん(これはなぜか出来ない)
kgl > きょん
二重母音拡張
kgq > きゃい
kgh > きゅう
kgw > きぇい
kgp > きょう
AZIK で「ぢゃ」を打ちこみたい
AZIK では「ぢゃ、ぢゅ、ぢょ」を打ちこむ方法がない。
そもそも「ぢゃ、ぢゅ、ぢょ」は、日本語にないのかもしれない。今まで困ったことはなかった。
しかし打ちこめない、というのも、どうか。
ラノベに出てくるお爺さんキャラのなかには「〜なのぢゃ」を口癖にするのもいるだろう。
「女子高生がいるな」ではなく、「ぢょ、ぢょしこうせい!」と表現せざるを得ない局面もあるだろう。
対策は簡単だ。
SKK では自分用のルールを作成できるのだ。
cotEditor などのテキストエディタで「myrule.rule」かなんか、適当な名前で .rule の書類を作成する。保存場所は「ユーザのライブラリ/Application Support/AquaSKK」のなかだ。この書類は文字コードを必ず EUC-JP にする。
書き方は、
ローマ字,ひらがな,カタカナ,カタカナ
という感じ。「 # 」はコメント記号だ。
筆者は以下のように書いてみた。
###
### test.rule
### EUC-JP で保存すること
[,「,「,「
dya,ぢゃ,ヂャ,ヂャ
dyu,ぢゅ,ヂュ,ヂュ
dyo,ぢょ,ヂョ,ヂョ
dyd,ぢぇん,ヂェン,ヂェン
dyh,ぢゅう,ヂュウ,ヂュウ
dyj,ぢゅん,ヂュン,ヂュン
dyl,ぢょん,ヂョン,ヂョン
dyn,ぢゃん,ヂャン,ヂャン
dyp,ぢょう,ヂョウ,ヂョウ
dyq,ぢゃい,ヂャイ,ヂャイ
dyw,ぢぇい,ヂェイ,ヂェイ
dyz,ぢゃん,ヂャン,ヂャン
kgj,きゅん,キュン,キュン
[,「,「,「
というのはなにかというと、カギカッコの入力である。AZIK_US だと [ キーが ASCII トグルかなんかとバッティングするみたいで、デフォルトでは設定されていない。なのでここで設定しておく。
「kgj > きゅん」というのも、デフォルトでは設定されていないのでここで設定する。
上記の書類を EUC-JP で保存したら、AquaSKK アイコンのメニューから環境設定を開き、「拡張設定」タブに、先ほど作成した書類があることを確認してチェックを入れる。
AquaSKK のステータスメニューに、「設定ファイルの再読み込み」という項目があるので設定を再度読みこませる。
うまくいっていれば、設定した通りに記述できるようになっているはずだ。
なかなかいい感じだ。