【Mac】リターンキーでファイルを開く karabiner-elements
Windows の Exproler における挙動では、ファイルを選択してリターンキーを押すと、ファイルを開くことになっている。
同じように、ファイルを開くつもりで Mac でリターンキーを押すと、スカされた気分になる。Mac では、リターンキーでファイルのリネームになるからだ。
この違いは、Mac を使わざるを得なくなった Windows ユーザを大いに戸惑わせると聞いている。
定番の karabiner-elements
Karabiner-elements は、Mac のキーリマップに使われる有能アプリである。
一度インストールすれば、その存在を忘れてしまうほど安定した動作をする。
Karabiner-elements なら、簡単にリターンキーでファイルを開くことが出来る。簡単でありながら、かなり深い設定も出来るようだ。
Apple シリコンに対応したユニバーサルアプリだ。macOS 10.15 Catalina、11.0 Big Sur に対応している。以下は 2021 年 2 月現在の状況である。
インストール
上記公式サイトのダウンロードボタンで、最新版の dmg ファイルがダウンロードできる。dmg ファイルをダブルクリックすると、インストーラがあらわれる。
インストールは何事もなく終わる。
システムに許可を与える
初回の起動のとき、システムに許可を与えるダイアログというか、ポップアップがいくつかあらわれる。
このポップアップは下の「セキュリティ環境設定を開く」を押し、システム環境設定を開く。
上記のようになっているはずだ。左下のカギのアイコンをクリックし、Mac のパスワードを入力するなどしてカギを開き、上図のように「許可」のボタンを押す。
このダイアログがふたつくらい出ていると思う。「システム環境設定を開く」ボタンを押せば、該当の設定を開いてくれる。
「システム環境設定」>「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」タブ>「入力監視」が開く。左下のカギを開き、「karabiner_grabber」「karabiner_ovserver」にチェックを入れて、入力監視を許可する。
これで初回の起動は完了である。ややこしく見えるが、実際やれば簡単だ。
リターンキーの設定
Karabiner-elements を起動すると、上のようなウィンドウがあらわれる。
丸で囲んだ「Complex modifications」タブをクリック。
丸で囲んだ左下の「Add rule」をクリック。
筆者はすでに、ルールをいくつかインポートしているが、最初はここは空になっているはず。オレンジの下線を引いた「Import more rules from the internet」というボタンを押す。ウェブブラウザで下のようなページへ飛ぶはずだ。
サーチボックスに finder と入力して検索すれば、Finder という項目が返ってくる。
「Windows shortcuts on macOS」というそのものズバリのルールもあるのだが、今回は Finder をインポートする。
右の青い「Import」ボタンを押せば、あっさりインポートできる。
インポートが成功していれば、Karabiner-elements のウィンドウに、「Use Return as Open and Use Fn+Return as Rename」という項目が追加される。「Enable」ボタンを押して有効にする。
ここまでくれば、Karabiner-elements を閉じても大丈夫だ。
安定して動作する
試してみると、ばっちり動作する。
このルールのいいところは、[ fn ] + [ return ]で通常のリターンとして動作するところだ。Finder でリターンキーをリターンとして使えないのはあまりに不安というものだ。
たとえばファイルのリネームをしたい時である。特に日本語環境の場合、変換文字の確定にもリターンキーを使う。
そういった時には[ fn ] + [ return ]で通常に戻せる安心感がある。
Karabiner-elements には他にも Windows ユーザの方々の役に立ちそうなルールがたくさんある。Windows でばりばりショートカットを使っていた方は、試してみる価値があると思う。Mac でも同じ環境が作れるかもしれない。