Mac mini 2018 の T2 チップを ffmpeg で使う
前回の記事を書いてた時、はじめて ffmpeg でも T2 チップとやらの恩恵にあずかれることを知った。よくわからないのだが、Mac mini 2018 の T2 チップは、動画のエンコードをハードウェア的に支援してくれるらしい。
これのなにがいいって、Mac mini のファンがブオオォォォォなどと、うるさくないのである。
ffmpeg での使い方
h265 なら、ビデオコーデックに hevc_videotoolbox を指定する。h264 なら h264_videotoolbox とする。ちょっと前までは -vcodec
でビデオのエンコードを指定していたと思うが、最近は -c:v
とするのがトレンドらしい。
ffmpeg -i input.wmv -c:v h264_videotoolbox output.mp4
これだけだと低ビットレートのひどい仕上りになってしまう。
videotoolbox は -b:v
でビットレートを指定する必要があるみたいだ。
ffmpeg -i input.wmv -c:v h264_videotoolbox -b:v ビットレート output.mp4
ビットレートは ffmpeg -i ファイルパス/動画ファイル
で調べられる。
ffprobe を使えば、ビットレートだけを取り出せる。
ffprobe -v quiet -i ファイルパス/動画ファイル -show_entries format=bit_rate
こんな感じになる。
音声は、指定しなければ 128k aac にしてくれる。
なお、動画は下記サイトさまのものをお借りしました。
ファンがまったく回らないわけではない。
オプションによっては、ファンが回る。ただ、そんなにうるさく回らない。
CPU を 20 パーセントほど使用している。よくわからないが、aac の変換でこれくらい使うのかもしれない。ただ普通に変換するよりは、T2 チップを使ったときのほうがずっと静かだし、早いと思う。
T2 セキュリティチップが搭載された Mac は、iMac Pro や MacBook Air などあるらしいが、それらすべてがハードウェアエンコードに対応しているのかはわからない。
筆者はくだらないことにしか使ってなかったが、Mac mini は思ったよりずっといい機種だ。